原子番号26

2110月/110

【読了】数学ガール フェルマーの最終定理


初めの30ページぐらいまでは流して読めて、そこからは難しめの話と息抜きの話が適度に織り交ぜられてて気持よく楽しんで読めた。
この本は受験には全くと言っていいほど直接的な役には立たないだろうけど、数学嫌いをなおすための本としては良いかもしれない。

ただそれなりに難しい記述も多いので、どちらかと言えば「数学好き」な人を「数学大好き」に変える方が期待できる気もする。

発見の喜び

第2章最後の

「原始ピタゴラス数が無限に存在する。」

「単位円周上に有理点は無限に存在する。」

が同一のことを指す、という点がしばらくよくわからなかったんだけど、数学はこういう点に自分で気づくことが一番面白い事なんだろうな。

√2が無理数である証明の別の方法

「√2は無理数である」事の証明は有名なので知ってたんだけど、ミルカさんの素因数の個数によって矛盾を導く方法に驚かされた。 なるほど、こういうのもあるんだ。

ワイルズの証明

「ワイルズの証明についての大学講義を聞きに行く」という話の後の数学は正直ついていけなかった。
ただ、これからきちんと証明を読んでみたいという人の"さわり"としては良さそうな印象。数学がもう少しわかるようになったらまた読んでみるつもり。

整頓された数学

数学は、どっしりと存在している……と僕は思っていた。できあがった後の数学は確かにそうかも知れないけれど、出来上がるまでの数学は、きっと、違う。
数式を書けば数式が残る。 途中でやめれば、書きかけの数式しか残らない当たり前のことだ。

でも、教科書には、書きかけの数式なんて載ってない。 建築現場から、すでに足場は片付けられている。 だから、数学といえばつい、整然と完成したイメージをもってしまう。 でも実は、数学が生み出されている最前線は、工事現場のようにごちゃごちゃしているのではないだろうか?

学校で習う数学は完璧に仕立て上げられた完成品だから自分で手をつけようなんて気にはならないけど、混沌の作りかけの数学を見ることが出来れば考え方も変わるのかな。